skkinput は X Input Method Protol/Kinput2 Protocol を使って、日本語(or 国際化対応)された X11 Application に日本語入力をするための software です。X Input Method Protocol Server または Kinput2 Protocol Server として動作します。
この日本語入力のための Server Software としては、kinput2 が有名です。また、商用software でも atok や vje などが存在します。skkinput も、これらの software が提供する日本語入力の機能を、同等とはとても言えませんが、提供する software です。
skkinput の ``skk'' の部分は、emacs に日本語を入力するために書かれた skk software から借りています。skkinput は、この skk 風の日本語入力の実現を目指しています。current の skk の開発は openlab で行われています。
skkinput はこの最新の ``skk''(*4) より、かなり昔の version の skk8.6 を参考にして開発されています。
skkinput には 2.x 系列と 3.x 系列が存在します。 3.x 系列は現在テスト中です。
LICENSE は skk.el を参考にしていることから (3.x 系列は modify されてはいますが、そのものが入っていますし)、GPL になっています。
skk8.6 を基本として、変換engine を全て C 言語で書いた version です。
2.x 系列は 2.06.3が最新です。
細かなところは、付属のドキュメントを参照して下さい。
download version location 2.06.3 skkinput-2.06.3.tar.gz
skkinput 自身の install は xmkmf 及び make ; make install で完了するようになっています。設定については付属の document を参照して下さい。
X Input Method Protocol を利用する client の設定方法は一般に次の通りです。それぞれの環境、設定方法を持つものがあるため、「あくまで一般的には」の域を出ませんが。
例えば、次のような操作を行うことになります。(bsh 系)
$ export LC_CTYPE="ja_JP.eucJP" $ export XMODIFIERS="@im=skkinput"
Debian では次のように設定しています。
$ export LANG=ja_JP.eucJP $ export XMODIFIERS="@im=skkinput"
FreeBSD-4.4R(98) では次のように設定しています。
$ export LC_CTYPE="ja_JP.EUC" $ export XMODIFIERS="@im=skkinput"
Xaw を利用している client は international を True にする必要があるかもしれません。XCalendar の例ですが、
XCalendar*international: true
このような設定を $HOME/.Xdefaults に加えておく必要があるでしょう。適切な style が見付からないと Warning が出るようでしたら、
XCalendar*preeditType: OverTheSpot XCalendar*inputMethod: skkinput
まで加えると良いかもしれません。preeditType には、(client が support している限りにおいて) Root/OverTheSpot/OffTheSpot が指定可能です。いずれにせよ、X の resrouce database を変更した場合には、xrdb を利用して設定を反映させましょう。例えば、
$ xrdb ~/.Xdefaults
のように使います。場合によっては、"-merge" などの option を加えることがあるかもしれません。細かな部分は、xrdb の man page を参照して下さい。
バグレポートを下さった方々、ありがとうございます。また、何の反応もできずに申し訳ございません。